ケロケロシネマクロニクル その44
ケロケロシネマクロニクル その44『シャーロック ホームズ』
註;ネタバレ注意。直接的には書いていませんがご注意を。
むかしむかし、おいらが生まれるずっと前、横溝正史先生原作の「金田一耕助シリーズ」が映画化された事がありました。
金田一耕助役は御大・片岡千恵蔵さん。しかしながら、この金田一は髪の毛モジャモジャでなければヨレヨレの袴も履いておらず、ポマードでなでつけた髪にスーツ、そして手には(何故か)拳銃が。石坂浩二さんや古谷一行さんの金田一しか知らない人かすれば「何、これ?」という感じです。・・・すいません、前書きが長くなりましたが、今回の『ホームズ』、そんな違和感を内包した映画なんです。
まぁこれがホームズの子孫のお話であったり、ホームズに憧れる探偵さんの冒険談ならいいのですが、ホームズ当人の物語としてこんな中身の無い、巨匠サー・アーサー・コナン・ドイルの原作のほんのうわっ面をなぞっただけの、ドンパチだけのストーリーが繰り広げられては、(おいらはそうではありませんが)世のシャーロキアンは黙っちゃあいないだろうなぁ(現に原作ファンのかえるちゃんは「ただのアクション作品。あんなの推理とは言わない。2009年の初めから期待していたのにガッカリ」と、もうボロクソ)。最後まで違和感といいますか、心に刺さった棘は抜けませんでした。
トリックや謎解きは申し分け程度のお粗末なもので、キャラクターではホームズ最大の強敵であるあの男が全面に出て来ず、顔見せ程度に終わるなどパート2を意識した構成にも少し「?」です。まずは1作目をキチンと作ろうよ、これ観る限りじゃパート2は無いよ。せっかくいい俳優さんが揃って、それなりの演技を魅せていたのに(唯一の救い)・・・
で、得点は40点。今年に入って期待外れ3連発、いまだ会心作なし。ほんと、どうなる「ケロシネ」!?